2010.04.15 Thursday
Takeo Paper Show 2010
Takeo Paper Show 2010
丸ビルで開催されている《Takeo Paper Show 2010/感じるペーパーショウ》を訪れてみた。

今年は「proto-」をキーワードに、紙とは何かを今一度問い直す展となっている。

薄いが故に、強烈な光を穏やかに和らげてくれる、紙の優しさ。

水の雫、その一滴一滴の積み重ねに対する、紙の反応。

空気の流れと重力、その透明な2つの力の中で、軽やかに舞う紙。

白いが故に、あらゆる情報を抱き得る、紙の限りない寛容さ。

そして、最後の部屋にあったのは、あまりにも日常的なのに、あまりにも巨大なため、見入らずにはいられないものだった。それは、写真では伝わらないだろう強いインパクトを持って、訪れる者を圧倒していることにも気づかぬまま、ただただ静かにそこにある。「紙」でしかないのに、どこか神秘的でさえあったことには驚いた。

紙はやはり面白い。
この展に出かける直前にも、自分の名刺を再発注するために新たな紙を選択していた。Takeoの膨大なサンプルペーパーの中から、今回使用する紙を選定する。一枚々々の色、質感、触り心地にワクワクしながら、紙の選定の楽しさを毎回実感してしまう。

本展の最初に渡される案内もさすがに凝っている。山折谷折の跡が付いていて、折り方を変えることで16通りの正方形になると云うもの。単純だが興味深い。ギャラリーショップでは、この折り方を納めたDVDも販売されている。
無論こちらも入手したが、まずは答えを見ずに全16通りを探ってみたいと思う。

このDVDのレーベル面には展名「proto-」の内、真ん中の「o」だけは印刷されていない。
勘のいい人なら、その理由は想像がつくだろう。こういった細部まで気を抜かずにディレクションする点からも、TAKEOのセンスの良さと感性の豊かさを窺い知ることができる。

入場無料の展なので、ヴォリューム的には大したことは無いが、開催中に近くを訪れる機会があるのなら、ちょっと寄ってみるには余りある価値を見いだせる展となっていると感じた。新作サンプルもいただける。
東京展は18日まで、来月末には大阪でも展開。
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