
Panasonicの家電ライン
《NIGHT COLOR》の広告が、なかなか素敵な雰囲気を醸し出している。
「白物家電」という呼称へのアンチテーゼなのか、そのタイトル通り、NIGHT COLOR=黒に包まれた家電製品を提案している。この手の製品展開の場合、ちょっと間違うと、黒のイメージを押し通すあまり、全体的に黒い印象の広告に仕上げてしまいかねない。闇夜の黒猫には、誰も気づかない。
しかし、このNIGHT COLORの広告では、黒い商品以外は鮮やかなシアン、マゼンタ、あるいはイエローに塗り染められている。炊飯器で炊いているのが黄色いターメリックライス(?)な点や、人の肌にまで色を塗っている、その徹底ぶりに感動する。人気芸能人を起用すればOKだと思っていそうな広告が多い中、こうしたクリエイティヴな広告は見るだけでも愉快だし、とても印象に残る。

自問してみて欲しい。
街を歩き、今日見た広告の内、一体いくつが記憶に残っているだろうか。きっと、その数の少なさに驚くだろう。
このNIGHT COLORの広告は、そんな数少ない広告の内のひとつだった。無論、私にとっては、だが。
これで、製品のデザインまで優れていれば、新しいブランドとしてそれなりの訴求力を持ち得たと思うのだが、そこは国内メーカーのよくあるデザインに落ち着いてしまっていて、色が黒である以外の意外性も魅力もありそうにないのが残念なところではある。
とは云え、否応無く街に溢れかえる広告。
やはり、いい加減に作られたものや、見ても何にも感じないもの、美しくないものが撒き散らされるよりは、こうした「おっ?」と思えるものが増えていく方が、まだマシだと云えるだろう。
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